あらすじ

神奈川県警小田原署交通課の三隅透は、路地を塞いだ軽トラを注意した先で、新聞紙にくるまれた包みを振ってしまった。 音がしない。空かと思えば、店主の仁科遥は「たぶん、空じゃないです」と言う。 中身は、割れた棗だった。割れたのは、八十年近く前。 帳面のどこにも記録がなく、蓋裏には別の家の紋がある。この店は、これを買ってもいないし、預かってもいない。 ——では、なぜここにあるのか。 人は死なない。関係者は全員故人。物と記録だけが証言する、骨董商ミステリ連作の第一作。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/27
  • 現在の作品月天堂 鳴らない箱