あらすじ
人を殺すための「猟犬」として生まれ、育てられた、名もなき少女。
命がけで訓練所から脱走した末、彼女は自分を「エテア」と呼んでくれた少年、アッカースと出会う。
初めて名前を与えられ、文字を学び、音楽に触れ、
自分には許されなかったはずの、ごく普通の家族と暮らしを知っていく。
しかし、ようやく手に入れた幸せは長くは続かなかった。
すべてを失った二人に残されたものは、互いだけだった。
家族として出会い、互いの人生に深く絡み合っていった二人は、家門と政治、過去、そして多くの人々の思惑に翻弄されながらも、自分たちが望む人生を歩もうとする――
だが、王国はなかなか二人を手放してはくれなかった。