あらすじ
「……まさか、俺の最期が、お前の手にかかるなんてな」
異世界の最底辺で、死を差配する男がいる。
人は彼を「蝿の仲介人」と呼び、蔑み、そして恐れた。
戦争、略奪、誘拐、暗殺。
金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事でも仲介する。
彼が血に塗れてまで金を集め続けるのには、誰にも明かしていない理由があった。
その傍らには、金さえ積めばどんな依頼も遂行する、無口な暗殺者「忠犬」がいる。
積み上がる金貨。削り取られていく魂。
死にたかる「蝿」と、闇を駆ける「野犬」。
二人がこの歪んだ世界の果てで辿り着く、最期の依頼とは――。