あらすじ
ぷかぷかと空の中に浮かんでいる白い風船みたいな船。風に流されている。孤独で人ぼっちでただ空の中に浮かんでいる。
空の中ではなにもすることがなくてとっても暇だった。だからよくぼんやりと綺麗な青色の空を船の一番上にある見張り台のところに出て、そこから顔を出して、ぼんやりと椅子に座って見ていることがあった。(寒かったから、長い時間、ずっとそこにいることはできなかったけど)
もちろん、ただずっとぼんやりとしているだけではなくて、どこかに船が見えないかなって思って空を見ていることもあったけど、もうほとんど船を見つけることは諦めてしまっていた。
時間があって暇だといろんなことを考えたり想像してしまうって聞いたことがあったけど、本当だなって思った。毎日毎日暇だったからいいことも悪いこともいっぱいいっぱい考えてしまった。
誰かに見つけてもらえる夢を見たこともあったし、空から真っ逆さまに落っこちる怖い夢を見たこともあった。
みんなから『天才』と呼ばれてあまり調子に乗っていると、いつか空の中に飲み込まれてしまうことになるよ。空は怖いところなんだ。だからちゃんと自分の実力をきちんと理解して無理をしてはいけないよ。
そんな君の言葉を思い出した。