あらすじ
ネオンと酸性雨に塗れた巨大都市「新都・葦原」。スラム街で暮らす私がゴミ捨て場から拾ったパーツで作った自作AI『ハチ』。可愛さ重視のポンコツだったはずが、ある日エラーの奇跡で自律暴走を起こし、都市を統治する冷酷無比な軍人集団「MPS」の最精鋭・戌亥凱成(47歳)の脳内軍用OSへバックドア侵入を果たしてしまう。
結果、二人の間に発生したのは「私がときめくと彼の脳や下腹部に過電流が走る」「生命の危機には彼の軍用義肢が強制で私を保護する」という致命的なバグ。
バグ監視のため高層マンションに軟禁・同居させられた私は、徹底的な合理主義者であるはずの鉄の隊長から、胃痛混じりの過保護な飼育生活を強いられることになる。
「頼むから余計な感情を抱くな。脳が灼ける……ッ!」
苦痛と甘い過電流に悶えながらも私に飴を与え、栄養管理をし、危機には命がけで庇ってくる戌亥。ゆっくりと育まれる歪な絆。しかし、ハチが侵入した軍用OSには、都市を揺るがす恐ろしい極秘計画が隠されていた——。