あらすじ

葛城修司に見えるのは、人が死ぬまでの「残り時間」だけだった。 死因は分からない。 助け方も分からない。 戦闘能力も最低ランクのF級。 だから彼は、十四年間ひたすら現場を覚えた。 崩落前の石の匂い。 毒胞子が開く湿度。 重力が乱れる前兆。 誰も使わなくなった旧式の救助装備。 その結果、葛城が担当した救難現場の死者は――0人。 だが、救助専門員はもう必要ないと判断され、葛城は大手クラン《ヘリオス》をクビになる。 その直後。 生配信中のS級パーティー五人全員の頭上に、赤い数字が現れた。 【死亡予報 残り十一分四十二秒】 救助を止める上司。 失効した権限。 本人たちは危機にすら気づいていない。 それでも葛城は、救助装備を背負った。 「迎えに行きます」 死ぬ時間が分かるだけでは、人は救えない。 これは、戦えないF級救助員が十四年間積み上げた経験だけで死亡予報を覆し、どんな現場からも全員を連れて帰る物語。

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小説を読もう2026/08/27
  • 現在の作品「人が死ぬまでの残り時間」しか見えないF級救助員、役立たずとクビになりましたが十四年間の担当現場は死亡率0%です~S級パーティー全滅の未来が見えたので、今日も全員連れて帰ります~