あらすじ

幼い恋を妹分に譲り、婚約解除の書類も測量器具の所有証明も自分で整えた私は、父に勘当された。次の仕事は、嵐の岬に立つ灯台での六週間の臨時勤務。代わりの測量士を三人も断り、私を名指しした灯台長バーリントは、寝具や薬を用意し、勤務外の夕食にまで誘ってくる。 けれど私にとって親切とは、成果を受け取るまで人員を保つための経費だ。三年前、海図を奪われた翌朝に部屋の鍵まで取り上げられたのだから。 そんな中、古い海図の暗礁位置に誤りを見つけた私は、迫る嵐と遭難船を前に灯台を駆け上がる。消されていた名前を取り戻しても、線を引き終えれば私は不要になる――そう信じて去ろうとする私を、灯台長が仕事のない朝まで選ぼうとするお話。

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小説を読もう2026/08/27
  • 現在の作品勘当された測量士令嬢は海図を置いて去るはずでしたが、嵐の岬で灯台長に選ばれました