あらすじ
婚活が苦手な宮前慎吾が参加したのは、少し変わった婚活イベントだった。
最初の六日間は、顔も本名も知らない相手と匿名でメッセージを送り合う。
そして七日目、ようやく参加者同士で顔を合わせる。
慎吾の相手は「B7」。
最初は何を話せばいいのか分からなかった。
それなのに、気づけば毎晩のやり取りが楽しみになっていた。
どうでもいい話で笑ったり、その日にあったことを報告したり。
返信が少し遅いだけで、何度もスマホを確認してしまったり。
そんなある日、慎吾はマンションの廊下で困っていた隣人・瀬尾佳澄を助ける。
その夜。
B7から送られてきた一枚のスケッチを見て、慎吾は首を傾げた。
そこに描かれていたのは、ついさっき自分が見たばかりの光景によく似ていて――。
顔も名前も知らないからこそ、素直に話せた相手。
普段は挨拶くらいしか交わさない、隣の部屋の女性。
その二人が、もし同じ人だったとしたら。
そして相手の正体を知ったあとも、返信を待ってしまったとしたら――。
ただの隣人が、七日間で少しずつ特別な人に変わっていく。
匿名の会話から始まる、不器用な大人二人の社会人ラブコメ。