あらすじ
ブラック企業で働き続け、過労死した営業マン・鈴木正彦。
死後に出会った女神フライヤの“手違い”を知った彼は、それを交渉材料に異世界転生の条件を引き上げる。
そうして女神からもぎ取ったのは、成長するたび、その成長にさらに一%の複利が乗り続ける規格外の能力だった。
経験値も、魔法も、スキルも。
積み重ねれば積み重ねるほど、成長速度そのものが加速していく。
「これなら、今度こそ好きに生きられる」
そう思って降り立った異世界で、正彦は順調に力を伸ばしていく。
だが、やがて彼は知る。
この世界で百年に一度召喚される『勇者』の本当の役目。
それは世界を救う英雄などではない。
邪神の封印を維持するため、教会の祭壇に捧げられる――生贄だった。
しかも必要なのは勇者一人ではない。
奴隷、亜人、魔族を含む一万人もの命が、共に犠牲にされるという。
「ふざけるな。俺は、お前らの世界を回すための歯車じゃない」
女神にも、教会にも、自分の命を差し出すつもりはない。
正彦は教会から逃亡し、追ってきた三十騎を超える聖騎士たちと激突する。
圧倒的な数と騎馬の包囲網に追い詰められた、その時。
月明かりの下――白銀の髪と赤い瞳を持つ、美しいダークエルフが姿を現す。
これは、世界のために死ぬことを拒んだ男が、自ら交渉でもぎ取った『複利』を武器に生き抜く物語。
※40話まで執筆済み。しばらく毎日更新予定です。