あらすじ
「お前の鑑定は外れてばかりだ」
そう言われ、勇者パーティーを追放された鑑定士アルト。
剣を鑑定すれば「破損」と出るのに壊れていない。
ポーションを見れば「空」と出るのに満タン。
生きている魔物を見れば「死亡」と表示される。
役立たずの能力だと思われていた。
だが、アルトは気づく。
――鑑定結果が間違っているのではない。
自分が見ていたのは、“少し先の未来”だった。
試しに追放した勇者を鑑定すると、
【三日後:死亡】
と表示される。
忠告だけ残して旅立ったアルトは、街道で女騎士セリアと出会う。
壊れる武器。
崩れる橋。
燃える商隊。
攻略不能の迷宮。
町を襲う災害や魔物の大群。
未来が分かるなら、全部起きる前に対処すればいい。
やがてアルトのもとには、冒険者、商人、領主、そして王国からまで依頼が舞い込むようになる。
これは、役立たずとして追放された鑑定士が、
未来を先に知る力で危機を潰し、金も信用も仕事も手に入れていく物語。