あらすじ
第四次世界大戦中の世界で鎖国中の日本で暮らしている在郷軍人である東雲灯(しののめあかり)は、戦争孤児であるルクスと共に平和な日常を送っていた。
しかし戦争が苛烈を極めていく中、軍の上層部にいる友人から軍を率いて共に戦ってほしいと頼まれてしまう。しかし灯は過去に多大な功績を残した報奨の代わりとして、二度と敵国の人間とはいえ殺さない、戦争に参加しないことを約束させていた。
灯が望むことはなんてことはない普通の日常。たとえ友人に綺麗ごとだらけの裏切り者と罵られようと、臆病者と蔑まれてもけして戦火に赴くことはしない。
その呪いにも似た誓いは、灯の過去に起因していた。
どこかで誰かが殺し合うことが当たり前の世界で、灯は偽りの平和だと罵倒されても殺すための軍事活動はけしてしない。
これは世界を呪いながらも抗い続けた、悔恨の話。
戦争なんてしたらいけない。
でもそれが誰かに残酷に悪辣に蹂躙され奪われても、同じことが言えるのだろうか。
答えはない。正解はない。
愚かでみっともない、普通の人間のお話。