あらすじ
五十五歳の老将アルベルト・ザハは、数々の戦場を生き抜きながら「逃げ上手」と呼ばれていた。
彼が重視するのは、目の前の勝敗ではない。
兵站を断ち、敵が戦争を続けられない状況そのものを作ること。
そんな彼の前に現れたのが、二十五歳にして「軍神」と呼ばれる女将軍クローディア・フォルネッティだった。
卓越した判断力と武勇を誇り、勝機を見れば自ら敵陣へ飛び込むクローディア。
戦場で勝つことに固執しないアルベルト。
正反対の二人は、戦うほどに互いの力量を認めていく。
そしてある夜、休戦交渉のため二人は初めて顔を合わせる。
戦史を語り、軍略を論じ、互いを称賛する二人。
だが別れた直後――
アルベルトは彼女を「将来、皇国にとって危険な敵」と判断し、
クローディアもまた「どうせ戦うなら勝ちたい」と彼を倒す策を練り始める。
戦場では彼女が勝ち、戦争では彼が勝つ。
老将と女軍神が、互いを尊敬しながら本気で殺し合った一戦、第三次ベルガ湖畔の戦いに焦点をあてる。
※ひとつの会戦を描いたバトルアクションです。