あらすじ

大学生の陸は、ある朝、幼なじみの芽衣から「今日、会える?」という電話を受ける。 しかしその日の夜、芽衣から届いたメッセージには、陸にはまったく覚えのない言葉が書かれていた。 「昨日、電話で言ったじゃん。もう会わない方がいいって」 発着信履歴には、確かに自分から芽衣へ電話をかけた記録が残っている。 けれど陸は、その時間、自分の部屋で一人だった。 それ以来、身体が自分の意思より先に動く。知らない番号に電話をかける右手。自分が選んだはずのない言葉。目の前を歩いていく、自分自身の姿。 やがて陸は、自分が「自分」だと思っていたものそのものに疑問を抱き始める。 この世界は、本当に自分が生きている世界なのか。 そして、自分の目で見て、自分の手で触れて、自分の意思で選んでいると思っている「私」は、本当にここにいるのか。 最後のページを読み終えたとき、あなたは一度、自分の右手を見つめることになる。

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小説を読もう2026/08/27
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