あらすじ

離縁されたくて、わざと弦を狂わせました。ところが旦那様は、その一本だけを「一等いい音だ」と仰るのです。 借財のかたに辺境伯へ嫁がされた、弦楽器職人の娘ルツィア。婚礼の書類に、彼女の名前はどこにも載っていませんでした。名前を呼ばれない場所に居続ける理由はない——出ていくために、ルツィアは毎晩わざと狂った弦を張り続けます。 けれど夫クレイスは、正しく調律された楽器を「濁っている」と言って返し、彼女の失敗作だけを選ぶのです。 北の戦で耳を灼かれた彼には、その狂った音だけが、まっすぐ聞こえていました。 嫌われるために手を抜いたはずが、その手抜きだけが、この人にまっすぐ届いてしまう。 第1部・全30話/ハッピーエンド。 じれったい距離が少しずつ縮まる話が好きな方へ。ざまぁは控えめで、手仕事と溺愛が主軸です。

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小説を読もう2026/08/27
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