あらすじ
魔法が当たり前になりつつある世界。
天野護は、幼なじみの桐原千咲とともに、魔法士を育成する国立星詠魔法高等学園へ入学する。
炎を操る護の魔法は、決して強くない。
火力も、持続力も、ごく平凡。
ただ一つ――魔力を一点へ集中させる精度だけは、誰にも真似できないものだった。
一方、千咲はあらゆる魔力操作を高い水準でこなす、護とは対照的な才能の持ち主。
新しいクラスメイト。
個性豊かな仲間たち。
初めての実戦訓練。
放課後の寄り道や、寮で過ごす何気ない夜。
護たちはそれぞれの魔法と向き合いながら、少しずつ成長し、かけがえのない日常を築いていく。
護は思っていた。
こんな日々が、これから三年間続いていくのだと。
――けれど、彼らはまだ知らない。
自分たちの知らないところで、ある計画が動き始めていることを。
そしてそれが、一人の少女の運命を大きく変えてしまうことを。
これは、特別な力を持たなかった一人の少年と、誰よりも近くにいた一人の少女、そして同じ教室で笑い合った仲間たちの物語。
いつか失われてしまう日々と、それでも未来へ進もうとする少年少女たちの、三年間の物語。