あらすじ

時代は明治から桜華へ。 「男女の双子は、畜生腹の忌み子」 そう囁かれ、華族でありながら家族から愛されずに育った桜庭皐月、十九歳。 伯爵家に代々伝わる異能――触れた相手の過去を見る「残響視」。 双子の兄、朔弥にはわずかながら残響視の異能の素質があったが、皐月にはその予兆はなかった。しかし、厳しく抑圧されて育った皐月は、その力を一度も発現させたことがなかった。 異能を持たない役立たず。 愛嬌もなく、頭も固く、面白みのない娘。 そう蔑まれ続けた皐月は、実家から追い出されるように瀬戸物問屋・白鷺屋へ嫁ぐことになる。 けれど、待っていたのは幸せな結婚生活ではなかった。 夫となった幸雄には、幼いころからの許嫁である元妻・百合子がおり、皐月は家の中で邪魔者扱い。百合子の息子、雄一に日々、嫌がらせを受ける。 夫に迫られた恐怖をきっかけに、眠っていた「残響視」がついに目を覚ます。 ――触れた相手の過去が見える。 そこで皐月が見たのは、夫の隠された悪事だった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/27
  • 現在の作品残響視の令嬢は、割れた夫婦を元には戻さない