あらすじ
侯爵令嬢フィオナ・アルウェインは、五年間婚約していたジュリアン・フェルナーから、王宮の夜会で突然婚約破棄を告げられる。理由は、「もっと自分を必要としてくれる女性と結婚したい」という、あまりにも身勝手なものだった。
しかもジュリアンは、言葉を失ったフィオナを見て「そんなに俺を愛していたのか」と勘違いし、泣きたいなら泣いていいとまで言い出す。そこまで言うのならと、フィオナは大泣きしているフリをすることにした。
するとジュリアンは完全に信じ込み、すっかり気を良くしてしまう。
そこでフィオナは、泣きじゃくったまま婚約解消の書類を差し出した。
――もちろん、そこには婚約破棄に伴う違約金についてもしっかり記されていて……。