あらすじ

栄光も名声も戦果も、『刻印』によって記録され、審議される社会。偉大な記録を残した者たちには『英雄』の称号が与えられた。故にこの世界では、誰かを助けようとした善意も、命を賭けた行動も、刻印に記録されなければ無価値であった。 ヒナタもまた、そんな『英雄』に憧れた者の一人だった。だが、10歳のとき、彼は人類で唯一刻印を持たない「紋無し」であることが判明する。英雄を志した夢は無惨に砕かれ、彼は自分の存在価値を見失ったまま成長した。 ある日、ヒナタは“神の眼”と呼ばれる特殊な刻印を持つ少女ルミナと出会う。ヒナタは彼女の眼を通じて、正史に記録されることのなかった『名もなき英雄たち』の記憶に触れる。それは、時に気高く、時に美しく、時に狂気に満ちた、誰も知ることのない物語であった。 少女と出会い、忘れ去られた物語に触れる時、無力な青年は問い直す。 ――記録に残らなければ、その想いは無価値なのか? これは、世界の鍵を握る少女と無力な青年の記録なき英雄譚である。

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カクヨム2026/08/27
  • 現在の作品エピタフ・オーダー 〜記録なき英雄譚〜