あらすじ
恋愛経験ゼロの高校二年生・白石夢乃には、誰にも言えない秘密がある。
それは、ノートに「理想の彼氏」を書き続けていること。
イケメンで、高身長。
勉強もできて、運動もできる。
料理もできて、優しくて、私だけを特別扱いしてくれる。
それなのに、束縛はしない。
そして――絶対に私を裏切らない。
そんな完璧な彼氏を想像しながら眠りについた翌朝。
「……やっと会えた、夢乃」
なぜかベッドの隣に、見知らぬ男の子がいた。
彼の名前は、神谷理央。
夢乃がノートに書いた「理想の彼氏」そのもの――のはずだった。
顔も、身長も、頭脳も、運動神経も、料理の腕も完璧。
ただし。
「他の男と話すな」
「なんで?」
「嫉妬するから」
「束縛しないって書いたでしょ!」
「無理。好きだから」
――性格だけが、まったく理想通りじゃない。
しかも理央は、夢乃の妄想から生まれた存在。
ノートを捨てれば消えてしまうという。
理想の彼氏と、理想じゃない私。
これは、妄想から始まった二人が、
いつしか「本当の恋」を見つけていく物語。