あらすじ
隠世も妖怪社会も多様性。でも多伴侶化まで進んでるなんて聞いてない!!
「あなたは、輪廻の輪に乗れません」
「……なんて?」
「輪廻の輪に乗れませんと言ったのです」
「聞き間違えじゃなかったぁぁぁあ!!」
不幸体質のせいで、人生でろくなことがなかった美月(みづき)。
そしてついには交通事故で命を落とし、気がつけば見知らぬ花畑に立っていた。
そこで隠世の管理人から告げられたのは、とんでもない事実。
「あなたは本来、人間として生まれるはずではありませんでした」
「ですので、人間としてではなく“妖”として妖籍の手続きを取らせていただきます」
輪廻転生、まさかの対象外。
こうして美月は、人間界とは異なる存在たちが暮らす“隠世”で第二の人生を送ることになった。
せっかく生まれ変わったのなら、今度こそ穏やかに暮らしたい。
のんびり野菜を育てて、ご飯を食べて、穏やかに眠る。
そんな念願のスローライフが始まった、その日の夜。
「……なんだ、この匂い」
美月の睡眠中、窓の外に現れた者。
猛禽類のような鋭い鉤爪、濡羽色の翼腕を持ちながら背中には翼腕とは別に悪魔のような羽が生えている、羽情報が渋滞した大柄な男だった。
そこから美月の周囲には、どう考えても属性が盛られすぎた妖怪たちが次々と現れ始める。
しかもなぜか、揃いも揃って美月を気に入ってしまって……!?
「私、静かに暮らしたかっただけなんだけど!?」
本人もまだ知らない。
異様なほどの不幸体質にも、自分が“妖”として生きることになった理由にも、ちゃんと意味があることを。
これは、不幸ばかり背負ってきたお人好しな元・人間の美月と、ちょっとどころではなく属性の濃い妖怪たちによる、隠世スローライフ……になるはずだった、妖怪逆ハーレムラブコメディ。
念願のスローライフ、享年一日。
第二の人生は、どうやら前世より騒がしくなりそうです。
※本作にはR15相当の内容が入ることがあります。