あらすじ
夏祭りの夜、最後の花火が鳴る中で「好きだよ」と言われる夢を見た。
音の無い世界。隣に立っていたのは、まだ出会ってもいない誰かだった。
高校に入学した月城美月は、河川敷でその「誰か」——神崎悠真と出会う。
夢はただの断片。未来を説明しない。保証もしない。
それでも美月は、夢と少しずつ重なっていく現実に、期待と恐れを抱きながら彼との距離を縮めていく。
友情、嫉妬、進路、家族、すれ違い——
二人は幾度もぶつかり、離れかけながら、それでも同じ空の下で歩み続ける。
これは、未来を知っていたから始まった恋の物語ではない。
好きになったから、その未来に辿り着こうとした、二人の物語。