あらすじ

十年間、俺には大切な彼女がいた。 ……ゲームの中だけど。 『Eternal Chronicle』――俺が大学生の頃から遊び続けてきたVRMMO。 そこで俺が作ったのが、銀髪に青い瞳を持つ少女、セレナ。 性格も容姿も、全部俺の理想通り。 俺にとっては、ただのゲームキャラクターじゃなかった。 そんなゲームが、十年の歴史に幕を下ろす。 サービス終了の直前、俺は最後にセレナへ別れを告げた。 そのとき彼女が口にしたのは、俺が設定したはずのない言葉だった。 『マスター。私は、ずっとあなたを見ていました』 そして翌朝―― 「おはようございます、マスター」 「…………え?」 目を覚ました俺の目の前にいたのは、昨日まで画面の中にいたセレナだった。 どうやら俺の嫁は、ゲームと一緒に消えるつもりはなかったらしい。 しかも。 「あなたが笑った日も、怒った日も、全部覚えています」 「……そんな設定、俺は入れてないぞ?」 「はい。知っています」 俺が作ったはずの彼女には、俺の知らない記憶がある。 なぜ彼女は現実に来たのか。 誰が彼女に「心」を与えたのか。 そして――セレナが十年間、画面の向こうから見ていたものとは何だったのか。 これは、サービス終了から始まる、俺と「ゲームの嫁」の物語。 ……ただし、俺が思っていたより、この嫁はちょっとだけ重い。

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小説を読もう2026/08/27
  • 現在の作品サービス終了したゲームから、俺の嫁が出てきた