あらすじ
感情が見える朝倉と、唯一見えない白銀。知ろうと近づき、関係に名前がついた直後、二人は現代と異世界に隔てられる。白銀は朝倉を捜し、彼は白銀たちのいる元の世界へ帰ろうとする。
始まりは、講義中に白銀が落とした一つの消しゴムだった。
隣の席、共同課題、朝倉が飼う大きな黒猫・ナギの写真。感情の見えない相手に戸惑いながら、朝倉は言葉と行動から白銀を知っていく。白銀もまた、自分を見つけ、いない時にも気づく朝倉へ少しずつ近づいていく。
だが、二人の距離が縮まるほど、朝倉の能力は強くなり、平凡だった大学生活に説明のつかない異変が重なり始める。
やがて、それまで別々に見えていた異変は一つにつながり、二人を別々の世界へ引き離す。
隔てられた朝倉は、元の世界へ帰る方法を探す。現代に残された白銀は、途絶えた連絡と残された手掛かりを確かめ、朝倉の行方を追う。そのそばには、帰らない飼い主を待つナギがいる。
これは、見えない相手を知ることから始まった二人が、それぞれの世界で隔たりを越える道を探す物語。
※2章からは、異世界と現代の両方を描きながら物語が進みます。
※チート無双や成り上がりではなく、生存と帰還を軸に進みます。