あらすじ
恋愛にあまり興味がなかった高校二年生・瀬戸ひより。
そんな彼女の前に、クラスメイトの朝倉蓮が突然現れて言った。
「俺と付き合ってくれない?」
――ただし、偽装恋人として。
蓮には、どうしても振り向いてほしい「好きな人」がいるらしい。
その人に嫉妬してもらうため、ひよりに恋人役を頼んできたのだ。
「一週間だけ」
「学校の中だけ」
「変なことはしない」
「それと――私を好きにならないで」
そうして始まった、期間限定の偽装恋人。
一緒に帰ったり、昼休みにお弁当を食べたり。
文化祭でいつもより近い距離にドキドキしたり。
ただの「演技」のはずだった。
なのに――
蓮が他の女の子と話していると、なぜか胸が苦しくなる。
蓮が誰かに告白しようとすると、なぜか泣きたくなる。
そして気づいた。
私はいつの間にか――彼のことが好きになっていた。
「好きって言ったら、負けだから」
そう言い聞かせていたはずなのに。
偽装から始まった恋は、
いつしか二人だけの本物の恋へ変わっていく。
これは、恋に不器用な二人が、
何度も遠回りをしながら本当の気持ちを見つける物語。