あらすじ
十五歳で異世界へ召喚され、勇者として魔王を倒した四ノ宮和真。
六年にわたる戦いを終え、ようやく現代日本へ帰還した彼を待っていたのは――古びたアパート『空色唐辛子荘』だった。
剣も魔法も必要ない、穏やかな暮らし。
そう願っていた和真のもとへ、異世界で縁を結んだ女性たちが次々とやってくる。
銀髪と大きな尻尾を持つ牙狼族のフェンリスをはじめ、耳や角、翼を持つ個性豊かな異世界人たち。
本物の亜人である彼女たちも、現代日本では「精巧なコスプレ」で通ってしまう。
荒れた畑を耕し、動物を育て、皆で料理を囲み、住人のいなかった古いアパートを少しずつ再建していく日々。
けれど、異世界の力を残した和真と彼女たちの暮らしが、平穏だけで終わるはずもなく――。
異世界帰りの元勇者と、居場所を求めてやってきた女性たちが紡ぐ、賑やかで温かな共同生活。
農業、牧場、料理、恋愛、そして時々戦闘。
ここは、行き場をなくした者たちが新しい家族になっていく場所。
現代日本の片隅にある、少し不思議なアパート再建物語。
『空色唐辛子荘』へ、ようこそ。