あらすじ
25歳の侯爵未亡人ディアドラには、18歳の義息子ルアンがいる。
亡き夫から託されたルアンを立派に育てることだけを考えてきたディアドラ。
騎士学校を優秀な成績で卒業し、秋から近衛隊への入隊も決まった彼に、そろそろ結婚して侯爵家を継いでもらおうと縁談を勧めていた。
そしてルアンが結婚したら、自分は侯爵家を離れるつもりだったのだが――。
「もう母上と呼ばなくてもいいですか? ディアドラ嬢」
突然そう告げられ、さらには思いもよらない想いまで打ち明けられてしまう。
けれどルアンが望んだのは、今までの関係をそのまま変えることではなかった。
一週間に一度。
バラの蕾やスコーン、茶葉や手紙を携えて。
母と息子だった二人が、それぞれの場所から新しい関係の「可能性」を探し始める、年の差ほのぼの異世界恋愛短編。