あらすじ
「――エレイン嬢との婚約は、なかったことにさせていただきたい」
その一言を聞いた瞬間、「ああ、また」と思った。
公爵令嬢エレインは、三年間で四度も婚約を破棄された。
理由はいつも同じ。誠実だったはずの婚約者が、なぜか別の令嬢と浮気するのだ。
「もう誰を信じたらいいのか分からない」と幼馴染の王太子レオンハルトに零すと、「なら俺と婚約すればいい」と求婚される。
婚約後、今までとは別人のように甘やかしてくる彼に、エレインも次第に惹かれていく。
ところがある日、四人の元婚約者が浮気した裏には、すべてレオンハルトが関わっていたことを知ってしまい――。