あらすじ
王弟レオナールを襲撃から逃がすため、エレナは彼を守り荒れ狂う川へ落ちた。
命を取り留めた彼女が目を覚ましたとき、それまでの記憶は失われていた。エレナは助けられた川下の町に身を寄せ、宿屋で穏やかに暮らし始める。
そんなある日、レオと名乗る旅人が宿を訪れる。
上質な身なりに似合わず気さくで、穏やかな冗談を口にしては、いつの間にかエレナの隣にいる人。優美な顔立ちと琥珀色の瞳に見つめられるたび、エレナの胸は落ち着かなくなっていく。
やがて明かされた彼の正体は、行方の分からなくなったエレナを捜し続けていた王弟レオナールだった。
彼の優しさに触れるうち、エレナは何も知らないままレオへ惹かれていく。互いの想いが通じ合った頃、二人を引き裂いた危機が再び迫り、レオの隠された身分と失われた記憶が動き始める。