あらすじ
――症状を、具現化する。
――介護の「長所」で、立ち向かう。
時代は変わった。
認知症、せん妄、パーキンソン病――
人が抱える様々な症状に対し、《LINK》を用いて、その特性を《ノイズ》として外部へ発現させ、直接アプローチする。
それが、当たり前となった時代。
介護職員・安里幸もまた、LINKによる対応を行う一人だった。
LINKによって発現したノイズは、時に人を苦しめる存在として立ちはだかる。
しかし、ノイズを倒せば、それで終わりではない。
必要なのは、その人の症状を理解し、状態を見極め、その人に合った介護を考えること。
そして――
介護職員それぞれが持つ「長所」。
タクティールケア。 リハビリテーション。 ナーシングケア。
現場で培われた一つひとつの長所が、力となってノイズに立ち向かう。
戦うのは、症状そのものではない。
その症状を抱える――「その人」と向き合うために。
これは、介護の知識と技術を異能力として描く、現代ファンタジー。
人と人との繋がりが、誰かを救う力になる。
LINK――その人の想いと、未来を繋ぐ物語。