あらすじ
彼女は、最近よく振り返る。
半年前に死んだはずの彼は、真由香のそばにいた。
なぜ自分は死んだのか。
なぜ真由香は、自分を怖がっているのか。
失われた記憶を辿るほど、二人が見ていた「愛」の形は少しずつ食い違っていく。
好きだったことも、本当。
怖かったことも、本当。
一つの事故を、彼女から。
そして、彼から。
同じ記憶を別の側から見た時、あの日の意味は大きく変わっていく。
これは、何度も後ろを振り返ってしまう真由香が、もう一度前を向くまで。
そして彼がようやく、愛した人を手放すまでの物語。