あらすじ
八十三歳で天寿を全うした剣聖・塚原卜伝は、死後、女神イエルによって異世界へ召喚される。
転生先は、邪神族が人族を支配し、王国も教会も抵抗する力を失った世界だった。卜伝は若き騎士ヨハンネスとして蘇り、かつての剣技「鹿島新當流」と、武神・武御雷を招く禁断の奥義を受け継ぐ。
しかし、転生は単なる第二の人生ではなかった。老剣士として培った自制心は失われ、力を得たヨハンネスの内側から、世界そのものを支配しようとする欲望が膨れ上がっていく。
女神イエルは彼を救世主に仕立てようとするが、ヨハンネスは神でさえ従わせようとする。中級魔導士ニケは彼の力に巻き込まれ、サキュバスのゾフィーアは敵か味方か分からない正体を隠して近づく。
やがてヨハンネスは、邪神族との戦いの裏に、女神たちが隠してきた世界創世の秘密があることを知る。
「神が世界を支配するなら、神を斬ればいい」
無敗の剣聖は、救世主ではなく魔皇として、神々と邪神、そして世界そのものに刃を向ける。