あらすじ

徳川家康が江戸幕府を開いてから数年。

天下はようやく戦乱の時代を終え、「泰平の世」へ向かおうとしていた。

二代将軍・徳川秀忠は、父・家康の遺志を受け継ぎ、諸大名を統制しながら幕府の基盤を固めていく。

その秀忠の側近として、ひときわ優れた政治手腕を発揮する男がいた。

土井利勝。

忠義に厚く、頭脳明晰で、秀忠からも深く信頼されている男だった。

しかし――利勝には、誰にも言えない出生の秘密があった。

彼は、実は徳川家康のご落胤だったのである。

幼い頃に土井家へ預けられた利勝は、自らの本当の父を知らずに育った。

だが、家康の死後、ある古い記録によって自分の出生の秘密を知ってしまう。

「自分も徳川家の血を引いている」

その事実は、利勝の人生を大きく変えていく。

忠臣として徳川家を支えるべきなのか。

それとも、自分こそが徳川家康の血を受け継ぐ者として、将軍の座に就くべきなのか。

やがて、秀忠の嫡男・竹千代が三代将軍候補として定められる。

竹千代――後の徳川家光。

利勝にとって家光は、自分より若い徳川家の後継者であると同時に、「自分には決して届かない将軍の座」を象徴する存在となっていく。

そして利勝は、密かに息子・利隆へ出生の秘密を明かす。

「お前の祖父は、徳川家康公なのだ」

父の言葉に衝撃を受ける利隆。

やがて利勝は、息子に危険な使命を託す。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/27
  • 現在の作品徳川幕府の大乱 ―二代将軍秀忠と、家康のご落胤