あらすじ
不幸体質のせいで、人生でろくなことがなかった美月(みづき)。
そしてついには交通事故で命を落とし、気がつけば見知らぬ花畑に立っていた。
そこで隠世の管理人から告げられたのは、とんでもない事実。
「あなたは本来、人間として生まれるはずではありませんでした」
「ですので、人間としてではなく“妖”として妖籍の手続きを取らせていただきます」
輪廻転生、まさかの対象外。
こうして美月は、人間界とは異なる存在たちが暮らす“隠世”で第二の人生を送ることになった。
せっかく生まれ変わったのなら、今度こそ穏やかに暮らしたい。
管理人から「必要なもの3つまでなら与えます」と言われ、土地、家、畑をもらう。
のんびり野菜を育てて、ご飯を食べて、穏やかに眠る。
そんな念願のスローライフが始まった、その日の夜。
「……なんだ、この匂い」
窓の外に現れたのは、インキュバスとハーピィの血を引く大柄な“男”だった。
そこから美月の周囲には、どう考えても属性が盛られすぎた妖怪たちが次々と現れ始める。
しかもなぜか、揃いも揃って美月を気に入ってしまって……!?
「私、静かに暮らしたかっただけなんだけど!?」
本人もまだ知らない。
異様なほどの不幸体質にも、自分が“妖”として生きることになった理由にも、ちゃんと意味があることを。
これは、不幸ばかり背負ってきたお人好しな元・人間の美月と、ちょっとどころではなく属性の濃い妖怪たちによる、隠世スローライフ……になるはずだった、妖怪逆ハーレムラブコメディ。
念願のスローライフ、享年一日。
第二の人生は、どうやら前世より騒がしくなりそうです。