あらすじ
火星圏で事故や遭難に対応する救難操縦士、グレアム・ヴェイル。
彼に託されたのは、第三世代クアドリガ先行統合試作一号機――【グラディヴス】だった。
桁外れの機動力。四本の可動推進モジュール。複数の作業能力を一機に詰め込んだ、次世代の万能機。
そして、その後席に座るのは少女の姿をしたAI、パティ。
だが、【グラディヴス】は万能ではない。
何でもできる。だが、何でも一度にはできない。
推進剤、電力、熱、時間。
救難現場で使えるものには、いつも限りがある。
何を使い、何を残し、誰を助けるのか。
救うために、何を選ぶのか。
守るために、何を残すのか。