あらすじ
日光の深山に眠る洞窟遺跡で発見された一本の古代巻物。
かつてその歴史的価値を学界に訴えるも、一笑に付され追放された歴史科学者・榊原拓磨。
孤立と怨念の十年間、狂気に身を捧げて解読したそれは――神獣や妖怪を呪詛の首輪で縛り、意のままに使役する太古の外道呪術だった。
都心の地下要石が穿たれ、空を覆う黒雲とともに雷獣「鵺」が降臨。
地下を侵食する「土蜘蛛群」、暴走する「水神の龍」、そして太古の邪神「八岐大蛇」の封印が解かれようとしていた。
龍脈の異変を察知した神林萌歌は、境内で傷ついていた一匹の白狐を保護する。
蒼炎の薙刀を振るう山本成美、神速の二刀を操る警察官・石波琴音。
三人と心を通わせた白狐、そして現場で奔走する刑事・笹岡。
法も科学も通用しない未曾有の災禍を前に、三人の仕事人が立ち上がる。
十年の怨念を断ち切り、平穏を取り戻すための戦いが、いま幕を開ける。