あらすじ

現代日本で引越し会社の現場責任者をしていた鳴海陸は、最後の一箱を届けた夜、事故から子どもを救って命を落とした。 目を覚ますと、そこは家に「住所核」があり、住所を失った人は住民として存在できない異世界だった。転生したリクが得たのは、剣でも魔法でもない。持ち主が「なぜ、これを新居へ持っていくのか」を話した荷物だけ、無事な置き場所が見える加護だった。 最初の依頼人は、住所を消された聖女候補セラ。彼女の家は明日、定住院に処分される。 「住所がないなら、家ごと運びます」 荷物を捨てる順番、家の四隅を固定する墨、新居で最初に置く一箱。引越しの手順が、誰かの人生を次の場所へつなぐ。やがてリクは、住所の欠番を生む王国の固定政策と、自分がこの世界へ送られた理由に触れていく。 これは、捨てられた人と家を、最後の一箱まで運ぶ異世界引越し屋の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/26
  • 現在の作品転生した引越し屋は、住所のない人を家ごと運ぶ ~捨てられた聖女も魔王城も、居場所までお届けします~