あらすじ
「夜明け前の空に残る月は、太陽が昇れば姿を消す――」
15歳の高校生・暁 蓮(あかつき れん)は、決して目立つことなく他者との関わりも少ない影の薄い存在として静かに過ごしていた。
しかし彼には、誰にも明かせない秘密があった。5年前の10歳の夜、とある事件にて目の前で異形に両親を殺され、世間には「連続通り魔事件」として処理されたという過去を。
警察も大人も信じられない蓮は、あの日父が命を懸けて護った退魔刀と、父から受け継いだ剣術「暁月流」を頼りに、いつか遂げるべく復讐のためにただ一人修業を続けてきた。
隣市の叔父のもとでの療養と生活を経て15歳になり、高校進学を機に父の遺した道場付きの実家へと戻ってきた蓮。
ある夜、街の異覚(結界)で血を流しながら人ならざる者と対峙し弓を構える少女――東雲 葵(しののめ あおい)と出会う。
やがて明かされるのは、禍津が完全復活を果たすために「蓮の復讐心と退魔刀」を狙っているという残酷な事実。
葵たちやクラスメイトとのあたたかな日常に触れ、「復讐の刀」から大切な者を護るための「活人剣」へと覚醒していく蓮。
千年の因縁を断ち切り、穏やかな夜明けを求めて――
二人の戦いが始まる。