あらすじ

都市ドラケンホルムに、第三の大壁を築く計画が持ち上がった。 交易は広がる。土地は増える。町は栄える。 誰もがそれを発展と呼ぶ中、一人の老人だけが異を唱えた。 「第三の壁を築くべからず」 壁を広げれば、その影に貧民が集う。 信仰の届かぬ場所には魔女が入り込み、やがて人々はさらなる壁を欲するようになる――。 古い聖典を引き、過去の戦争を持ち出し、商人と役人と最近の若者にまで文句をつけながら、頑固な老人が書き残した一通の意見書『第三壁諫言』。 果たしてこれは、時代についていけなくなった老人の長い愚痴だったのか。 それとも、後世のドラケンホルムを見通した警告だったのか。 原典邦訳・超訳・訳注から読み解く、架空の中世史料。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/26
  • 現在の作品超訳 ドラケンホルムの大壁増築に関する意見書:著パウルス・シュタイン 訳・注マティアス・クロイツ