あらすじ
「リュネット。お前を売りに出すことにした」
商家の娘・リュネットは、両親の決めた結婚相手・ダルネスにそう告げられてしまう。
婚姻直後の夫の裏切り。
愛人の誘致。
そして始まる、リュネットいじめ…
快楽に任せリュネットを虐げる愛人と夫のダルネスに、ただ耐えるリュネットに、屋敷の憐れみが集まっていく。
しかし。
それはすべて、リュネットの偽り。彼女の演技。
〈貴族は気持ちを集め導く〉という両親の言葉を胸に、悲劇を演じ悲観を集め報復を狙うリュネットに、ある日。
プレニウス領の伯爵から呼び立てがあり…
「おまえ、いつまでその皮を被るつもりだ」
鋭く問う男との出会いが、運命の反転を告げる。
踏みにじられた妻が“策と笑み”で逆転を仕掛ける、愛と復讐の政略ロマンス。
+ 登場人物 +
リュネット・サルペント(16)
冷静豪胆な資質をもつ、本作の主人公。
幼き頃ほんのり憧れた現夫ダルネスに裏切られ、全てを失い競売にかけられてしまう。
閉ざされた未来が待ち受ける中、虎視眈々と種を撒き起死回生を狙う頭脳派のお嬢様。
絵が下手。
ダルネス・キルスティン(38)
リュネットの夫。低い家格から商才でのし上がった実業家。若いころからリュネットの両親に取り入り、彼女を娶って乗っ取りをもくろむ。勘はいいが、リスクまでを計算できる頭はない。
ナルシア・モレッタ(20)
ダルネスの愛人。人を下に置いて楽しむタイプの女。いじめ、からかい、虐げだーいすき♡世界はあたしちゃんのもの♡
売りに出すことに決まったリュネットを虐げ楽しむ、悪の女。
クルード・フォン・プレニウス(26)(三話より登場)
サルペント自治区の母体・プレニウス領の領主。伯爵騎士。
慧眼のクルードと呼ばれている、無口でこわもての男。
明確な事情を持ちリュネットに近づく。