あらすじ
昔から特殊な能力を持つ者が希にいた。体が磁石となり金属が張り付く者、骨折をしても痛みを感じない者、1度見ただけで、どんなに複雑な物でも正確に絵に描いてしまう者、など。それらは、"いんちき"あるいは"障害"などとして、世間からは距離を取られたり、一時の見せ物だったりと、しばしば不遇な扱いを受けてきた。
しかし、近年において、そんな特殊な能力を持つものが年々増加している事が分かってきた。それも、体に何かが張り付いたり、痛みを感じなかったり、など"いんちき"や"障害"で片付けられる物では無くなってきた。ある者は自身の肉体を極限までに強固に、またある者は空を飛ぶ。これらは科学では片づけられない、否定しえない物となっていった。
そこで、この国では、この異常なまでに発達した人間離れした能力に名前をつけた。それが"異能(スキル)"。そして、その能力は国を助け、守ることのできる能力となるゆえ、この"異能"を持つ者が生活しやすいように支援していくことを決めた。"異能"を伸ばせるように学校を建てたり、"異能"が発揮できる職を探す社会補助をしたり。今では、"異能"は国の、生活の、日常の1部となっている。