あらすじ
四十一歳の地方公務員・久世律は、事故で死んだ。
そして、翌日には死後の役所に出勤した。
死後の世界では、天国へ行くまでに労役が必要だという。
通常、二百~三百年。
だが、生前の職歴を活かして行政職に就けば、およそ五十年。
仕事が嫌いな久世は即決した。
百五十年短いからである。
ところが配属された死後行政庁は、何百年、何千年という歴史を積み重ねた巨大組織だった。
昔は必要だった手続き。
今も必要な確認。
いつの間にか理由だけ忘れられた仕事。
久世はそれらを前にして、ただ一つずつ尋ねていく。
「これ、本当に必要ですか」
必要なら残す。
いらないなら減らす。
世界を変えたいわけではない。
仕事を減らして、少しでも早く労役を終えたいだけである。
なのに、仕事を減らすほど成果は上がり、評価され、任される仕事は増えていく。
仕事嫌いの元公務員が、あの世の巨大役所を淡々と整理していく死後行政ギャグ。
※本作は、カドコミ漫画原作コンテスト応募用に再構成・編集した全5話の漫画原作版です