あらすじ
領主専属の鷹匠アンネリーゼは、四年間で四十八羽を育てながら、その功績から名前を消されていた。命じたのは、彼女を愛し、他家へ奪われることを恐れた領主シグルドである。
嵐で伝書網が途絶えた朝、アンネリーゼは辞職願を差し出す。正午までに野生の風鷹四十八羽と契約し、最後の任務を終えて去る、と。
許される呼び笛は三度。鷹自身が選ぶ銀の足環には、契約者の名が刻まれる。四冊の訓練日誌とシグルドの自筆命令が公開審問へ提出されるなか、愛情と四年分の搾取を別勘定にした令嬢が、消された功績と主従の上下を数え直すお話。