あらすじ
五年付き合った彼氏に振られた、二十五歳の会社員・高梨・美咲。
そんなことを考えていた仕事帰りのことだった。
「こんばんは! ナンパの練習をさせてください!」
知らない男に、ナンパの練習を頼まれた。
五分だけ。
妙に話しやすくて。
気づけば、少し笑っていた。
そして男は――。
「じゃあ、俺は、これで」
「はい?」
「さようなら」
連絡先すら聞かずに帰った。
一週間後。
美咲は、その男・佐伯湊を見つける。
別の女性を、鮮やかにナンパしているところを。
――手練れじゃねえか。
では、なぜ。
私には「最後の練習」をしなかったのか。
第一話・女視点。
第二話・男視点。
女を口説くのは得意な男と、
五年間、一度も自分から男を選ばなかった女。
名前も。
連絡先も。
デートも。
なぜか、この女だけは全部向こうから取りに来る。
恋愛を人生設計だと思っていた女と、
恋愛を技術だと思っていた男。
お互い、自分の恋だけはよく分からない。
二つの視点で意味がひっくり返る、社会人ラブコメ。