あらすじ
大陸の中心にあるセントリア王国は、
南にはサウスリア国、
北にはノーザンテス国、
東にはイーストランド国、
西にはウエストミル国があり、
4つの周辺国を従え、巨大な国土を誇っていた。
セントリア王国を通らなければ、向かい合う国に行けず、迂回するにも、周辺国は仲が悪く、時間もかかっていた。
今日セントリア王国では、王国随一の王立学園の卒業パーティーが開かれていた。
この国では卒業と同時に、一年の終わりを意味するため、
大国らしく豪華絢爛。会場は光に溢れ、豪奢なドレスやタキシードに身を包んだ学生と、国中の貴族が集まり祝杯をあげていた。
「皆よ、聞いてくれ!
この国の王太子であるルイス・セントリアはリアナ・ローソンとの婚約を破棄する!
リアナはこの大陸を統べるセントリア王国の王妃に相応しくない!
この私を癒し、寄り添ってくれたミア嬢に対し、暴言暴力の数々!とても許されることではない!
「……承知いたしました」
婚約破棄を告げられたリアナは怯まず無表情を貫いたままカーテシーをし、弁明もせず踵を返した。
「……ぷっ」
「ちょっと!」
静まり返っていた会場に、軽い笑い声と諌める声が響いた。
からのお話。恋愛は最後に少し。