あらすじ

四月の始業式の日、担任の先生より先に、アプリが僕の親友を発表した。 『リクさんの今年度の推奨しんゆう:ミナトさん(相性:九十九)』 トモナビが選んだ友だちは、たしかにすごい。話は合うし、ケンカにならないし、トラブルはゼロ。大人たちがトモナビをすすめる理由は、たぶんぜんぶ本当だ。 問題は、向かいの家のソラである。幼なじみで、相性四十二。会えばだいたいケンカになるから、名前の横には黄色いびっくりマークがつく。『この友だちは、おすすめしません』 でも、僕らのケンカには決まりがある。終わったら「なかなおりのやくそく」を紙に書くのだ。一年生から五年生の今までにたまったやくそくは、四十一枚。 ——相性九十九のミナトとは、一枚もない。ケンカを、したことがないからだ。 そんな六月、ソラの引っ越しが決まった。トモナビは一瞬でソラを「いつもの友だち」欄から外し、近くで遊べる別の子を表示した。 納得できない僕は、アプリのいちばん奥にある「ご意見・お問い合わせ」のページを開く。 そえるのは、四十一枚のやくそくの写真。 友だちの点数と、仲直りの回数をめぐる、すこしふしぎな近未来の話。

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小説を読もう2026/08/26
  • 現在の作品僕の親友は、相性42%です。仲直りなら、41回しています ~アプリは今日も『この友だちは、おすすめしません』と言っています~