あらすじ
大阪・岸和田。
23歳の青年・優斗は、介護士として働く真面目で優しい青年。人と争うことが苦手で、恋愛にも奥手な彼の前に現れたのは、64歳の現役ダンプ運転手・美佐子だった。
口が悪い。気が強い。元ヤンで、男相手にも一歩も引かない。
「兄ちゃん、ほんま弱そうやなぁ」
最悪とも思える出会いだった。
それなのに、何度も顔を合わせるうち、優斗は気づいてしまう。
荒々しい言葉の奥にある、人一倍の優しさ。
強がる笑顔の奥にある、長い孤独。
そして美佐子もまた、優斗の真っ直ぐな優しさに少しずつ心を奪われていく。
だが、二人の間には――41歳という途方もない年齢差があった。
「私が好きなんは、あんたの人生を壊してしまう恋や」
「それでも、俺が好きになったのは美佐子さんです」
周囲の偏見、家族、過去、老い、そして未来。
「好き」だけでは越えられない現実を前に、二人は一度離れる。
それでも、忘れられなかった。
大阪・岸和田を舞台に描く、23歳の介護士と64歳の元ヤン・ダンプ運転手。
これは、年齢差41歳――。
それでも「この人と生きたい」と願った、二人の恋の物語。