あらすじ
※こちらは小説ではなく「漫画原作シナリオ」です。
【あらすじ】
誰かを愛しいと感じると目から「愛の欠片」と呼ばれる結晶を流す「愛涙の民」の暮らす異世界。「愛の欠片」は魔法の動力源になるため、人々は常に「愛涙の民」からの愛を求めていた。
そんな世界で生まれた「愛涙の民」であるアンヌは、愛を信じられずにいた。
人々が「愛涙の民」に愛されるように振舞うのは「愛の欠片」が欲しいからではないか、それは本物の愛と呼 べるのか、と考えてしまうからだ。
この世界では、魔法を使い過ぎると廃人になり廃村に捨てられる。その原因を探ったアンヌとレスリーは、長老が愛ゆえに隠していた真実にたどり着く。
「愛の欠片」は、独占欲や支配欲などの良くないものが詰まった結晶だったのだ。ゆえに「愛の欠片」を使っ て魔法を行使した者は、精神を蝕まれていく。結晶は「愛の欠片」なんて綺麗なものではなく、毒の涙だった。
「愛の欠片」の真実を知った人々は「愛涙の民」を汚らわしいものとして差別した。だがレスリーの態度だけは変わらなかった。
――愛とは汚らわしいからこそ美しいものである――
愛を信じられなかったアンヌは、レスリーと出会うことで「愛」を知り、綺麗なだけではない「愛」を世間に訴えるのだった。
【登場人物】
◆アンヌ…………「愛涙の民」だが、愛を信じられない少女。愛の欠片を得ようとしないレスリーと接したことで、レスリーのことが気になっている。
◆レスリー………廃村の門番を担っている一家の一人息子。門番ゆえに関わる人間が少ないため、アンヌとの出会いを内心喜んでいる。あまり他人と接していないため、敬語が使えない。
◆教師……………魔法の使い過ぎで廃村の住人になってしまった。知性が残っていたため、廃村に入れられたときから脱出用のトンネルを掘っていた。
◆長老……………「愛の欠片」の真実を伝えると愛涙の民の血を引く自身の家族が危険にさらされるため、村人たちに圧力をかけて真実を隠した。
◆ロザーラ………アンヌのクラスにいる「愛涙の民」の少女。チヤホヤされることに慣れている、よくいるタイプの愛涙の民。
◆フィリップ……アンヌのことが気になっている少年。ただクラス全員を敵に回してまでアンヌの味方をする勇気は無い。
【世界観】
「愛涙の民」の流す「愛の欠片」が魔法の動力源になっている世界。
ちなみに世界中に魔法の動力源は複数ある。「愛の欠片」はそのうちの一つ。
どの動力源も入手することが難しい、または入手法が秘匿されているため、高額で取引されている。
魔法は昔から世界中にあったが、辺境の地にあるこの物語の舞台の村はそのことを知らなかった。
魔法の存在を知ったのは、四十年前に若き長老が偶然魔法を使用してから。