あらすじ
秋の存在しない国、グランフェルト王国。
一年のほとんどを雪と厳しい寒さに覆われたこの国で、十八歳の祓魔師リゼット・ジョーダンは、仲間たちと共に魔獣の討伐や悪魔祓いといった依頼をこなす日々を送っていた。
そんな彼女たちのもとへ舞い込む、不可解な事件の数々。
本来交わるはずのない事件を繋ぐ、わずかな共通点。
そして、どこからともなく聞こえてくる謎の声――。
一見無関係に思えた異変を追ううちに、リゼットたちはやがて、この国に古くから伝わる建国神話と、千年もの間人々が信じ続けてきた「聖天使」にまつわる秘密へと近づいていく。
人々が「神」と呼ぶものは、本当に神なのか。
「悪魔」と呼ばれるものは、本当に悪魔なのか。
そして――
なぜ、この国には「秋」がないのか。
これは、雪に閉ざされた国で真実を追い求める、一人の祓魔師と仲間たちの物語。