あらすじ

エイル・ハーウェルは、治癒魔法を使えない治療師だった。 彼に与えられた固有技能は《傷移し》。 患者の傷を治す代わりに、その傷がそのまま自分へ移る。 骨折を治せば、自分の骨が折れる。 毒を治せば、自分が毒に侵される。 呪いを移せば、自分の命まで削られる。 治療師としては、どう考えてもハズレの能力だった。 それでもエイルが治療師を続ける理由は一つ。 十二歳の弟ノアが、不治の《黒蝕の呪い》に侵されているからだ。 残された時間は、およそ半年。 弟の呪いをすべて自分へ移せば、ノアは助かる。 だが今のエイルでは、その瞬間に死ぬ。 ならば――死なない身体になればいい。 エイルは冒険者となり、《ラグナ地下迷宮》へ潜る。 傷を受け、毒に耐え、呪いを克服し、治療によって経験を積む。 そして《傷移し》もまた、少しずつ形を変えていく。 これは、誰かを治すたびに壊れていた青年が、 自分自身も生き残る治療師へと成長していく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/26
  • 現在の作品『治すたび、俺が壊れる ~ハズレ治療師の《傷移し》、弟を救うため迷宮で強くなる~』