あらすじ
命令を与えられないまま生まれたゴーレムは、誰もいない島でただ年月を過ごしていた。
そんな彼の前に現れたのは、人間に追われたお喋りな老竜。
英雄、魔王、海の民――老竜が語る世界の昔話を聞き続けるうち、ゴーレムの中には少しずつ何かが生まれていく。
やがて老竜は死んだ。命令は何も残さなかった。
それでもゴーレムは、自分の足で歩き始める。
世界を何も知らないのに、世界が忘れた昔話だけを知っているゴーレムと、物語を書くことを夢見る少女リア。
二人がまだ知らない世界へ踏み出していく、静かな冒険ファンタジー。